TRPG
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「サクラガミ」リプレイ クライマックス
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Scene 5.サクラガミ−クライマックス
空には月が煌々と照っており、桜の根元まで、丘を登る道が続いていた。二人は並んで、その一本道を登る。
「森部蛍。見て下さい。このお弁当を。」
愛鶴は重箱の包を差し出した。今夜は五段である。
「昨日も見た気がするけど、よりすごいなそれ。五段かぁ」
「森部蛍は強い子だと藍原愛鶴は思っております。なので、胃も強い子と認識しています。いけます。森部蛍ならいけますよ。チョロいもんです。」
いつもより鼻息が荒いが、いつも通り真顔である。
「サクラガミもちょちょいとやってラブワイフべントゥもちょちょいのちょいです。」
「まって。俺少食なんだけど。」
「ちょちょいのちょいです。」
「三段が限界。」
「しかたないですね。無理だったら藍原愛鶴が手伝ってあげます。森部蛍だけにですよ。手伝うの。」
「ありがと………………これ俺一人で食べる予定だったの? お前のは?」
「あ。大丈夫です。森部蛍を見てるだけで藍原愛鶴はいろいろといっぱいいっぱいになるので。」
しつこいようだが、真顔である。
「だから、大丈夫です。」
「飯はちゃんと食べなきゃダメだぜ? じゃないと、むn…………俺が心配するからな。」
「戦争」
どこまでも真顔である。
「藍原愛鶴は森部蛍に宣戦布告します。」
「なんで。」
「…………。」
ちらっと自分の胸を見る愛鶴。
「……………………ぬ、脱いだら、脱いだら凄いんですよ。ほら。よくあるあれです。脱いだら凄いんです。だから。だから。………………森部蛍、やっぱり戦争です。藍原愛鶴は恥ずかしさで死にそうです。」
慌ててまくしてているように聞こえるが、顔は完全に無表情なのでよくわからない。
「脱いだらパッドが入っててビックリする、みたいな…………わ、悪かったよ、ごめん。お前なら小さくても歓迎だよ。」
「森部蛍は大変失礼なやつです。ぶっころです。」
などと言っているうちに、二人は桜の根元にたどり着く。
「ほら、つきましたよ。ほら。」
「サクラガミの前にまずはお前から……とか言わないよな。大丈夫だよなっ。」
「言わないです。そんなにワルな女じゃないです。」
「よかったあぶなかった。」
すると上から、二人に向かって声がした。
「緊張感のない奴らじゃのう。」
女の声。
「女だった。」
「まさかの。」
勝手に作り上げた設定が事実と食い違うので驚く二人。極めて無礼である。
「もしかして……喪女なのですか……藍原愛鶴は不安です。」
「喪女……? 喪女ってなんだ?」
「安心せよ。妾には八万匹の子がおるぞえ。」
「なにそれキモい。」
愛鶴が脇に目をやると、方八方からじりじりと、小さな蜘蛛の大群が包囲の輪を狭めて来ていた。
「まさかのモテモテですか……なんだか面倒な感じになって来ました。」
「キモい。まったく困ったよなー。後キモい。」
「どこの誰が言い出したか知らんが、男だの独り身だのと……あまりの無礼に妾も頭にくるわ。」
ケラケラと甲高い笑い声が響き、二人の前に巨大な蜘蛛の化身が現れる。サクラガミのおでましである。
「こりゃ、倒すには骨が折れそうだな。」
「まさにSheって感じですね……指輪物語に帰るといいですよ。」
(あっ、設定に老若男女って描いてある。見得張ったなこいつ。)
(あ。本当ですね。)
GMも忘れていた、どうでもいい設定を掘り起こす二人。どうやらボス力を回復するには戦うしかないようだ。
「帰らすところなんてないさ。こいつはここで殺す。」
腕の包帯は取らずに、蛍が構える。
「いままでかなり溜め込んだみたいですものね。吐き出す分は吐き出してもらいましょう。」
隣で愛鶴が、手をぐっぱさせる。ともに無手。
Round 1
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PC1 森部蛍 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪砲術≫≪歩法≫≪骨法術≫≪用兵術≫≪異形化≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪異形化≫【赤腕】≪骨法術≫【影法師】≪歩法≫【狭霧】【頑健】
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PC2 藍原愛鶴 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪針術≫≪拷問術≫≪生存術≫≪調査術≫≪見敵術≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪拷問術≫【禍供犠】≪可変≫【かばう】【真蛇】【頑健】
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NPC サクラガミ □□□□□□□□□□
特技:≪身体操術≫≪毒術≫≪傀儡の術≫≪結界術≫≪憑依術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪傀儡の術≫【毒手】≪毒術≫【猟犬】【百眼】【鬼影】【雪虫】
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配下 子蜘蛛(×2) □□/□□
特技:≪縄術≫≪鳥獣術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪鳥獣術≫【糸砦】≪縄術≫
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1ラウンド目。蛍は影法師を使うが、失敗。
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2D6>=5 (判定:歩法)--- 影法師
(2D6>=5) > 3[1,2] > 3 > 失敗
《プロット結果》
【6】藍原愛鶴、サクラガミ 【4】子蜘蛛A 【3】森部蛍 【2】子蜘蛛B
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まずはサクラガミと愛鶴が同時に動く。
「さあ、ここから藍原愛鶴が本気をだすことにしましょう。」
「まずは貴様からいただこうかの。」
愛鶴は、少し、口元を開けて歯が見えるように笑う。神通丸を消費して【真蛇】を使い、【夜雀】を修得。攻撃はしない。高速機動中にうかつな行動は危険だからだ。対してサクラガミは、愛鶴に【奥義】を放つ。
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《似我身(じがみ)》 クリティカル/貫き/回数制限
指定特技 :憑依術
効果・演出:傷口に子蜘蛛を産み付け、体内を食い破らせる奥義。
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サクラガミは愛鶴の不意をつき、スルリとその背後に回りこむ。と思った時にはすでに愛鶴の身体は八本の脚に絡められ、強力な顎にその身を裂かれていた。どたりと地面に落ちた愛鶴の身体から、無数の子蜘蛛が湧き出し、愛鶴を貪り食う……が。
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《藍原愛鶴のI’sの合図》 絶対防御
指定特技 :生存術
効果・演出:生き残りたい藍原愛鶴は、藍原愛鶴達であって、また別の藍原愛鶴が藍原愛鶴の代わりに藍原愛鶴として出てくる。I's。私達。
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「全く、悪趣味な攻撃です。……よいしょ」
と言いながら、元愛鶴の影からまた同じ愛鶴が出てくる。これが愛鶴の奥義だ。
「残念でした。99号はもう藍原愛鶴ではなく、今の’藍原愛鶴’が’ここの世界’の藍原愛鶴です。」
「フン、’門’を操るか。人間風情が」
(なんか知ってるっぽい奴だ……。)
「化物風情は嫌いです。森部蛍。早く終わらせましょう。」
「次のラウンドからがんばる。」
サクラガミの奥義は相鶴の頑健を1点削るにとどまった。しかし次は二体の子蜘蛛が、蛍に攻撃を仕掛ける。
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2D6>=5 (判定:鳥獣術)--- 接近戦攻撃
(2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
2D6>=8 (判定:異形化)--- 回避
(2D6>=8) > 10[4,6] > 10 > 成功
2D6>=5 (判定:異形化)--- 接近戦攻撃
(2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
2D6-1>=7 (判定:鳥獣術) --- 回避
(2D6-1>=7) > 8[2,6]-1 > 7 > 成功
2D6>=5 (判定:鳥獣術)--- 接近戦攻撃
(2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
2D6>=8 (判定:異形化)--- 回避
(2D6>=8) > 9[4,5] > 9 > 成功
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蛍は子蜘蛛の攻撃を二度とも回避。対する蛍の攻撃も、子蜘蛛に当たりはしなかった。
Round 2
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PC1 森部蛍 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪砲術≫≪歩法≫≪骨法術≫≪用兵術≫≪異形化≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪異形化≫【赤腕】≪骨法術≫【影法師】≪歩法≫【狭霧】【頑健】
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PC2 藍原愛鶴 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○●
特技:≪針術≫≪拷問術≫≪生存術≫≪調査術≫≪見敵術≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪拷問術≫【禍供犠】≪可変≫【かばう】【真蛇】【頑健】
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NPC サクラガミ □□□□□□□□□□
特技:≪身体操術≫≪毒術≫≪傀儡の術≫≪結界術≫≪憑依術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪傀儡の術≫【毒手】≪毒術≫【猟犬】【百眼】【鬼影】【雪虫】
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配下 子蜘蛛(×2) □□/□□
特技:≪縄術≫≪鳥獣術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪鳥獣術≫【糸砦】≪縄術≫
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2ラウンド目、蛍は再び影法師。サクラガミに貼り付く。
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2D6>=5 (判定:歩法)--- 影法師
(2D6>=5) > 8[3,5] > 8 > 成功
《プロット結果》
【6】藍原愛鶴、森部蛍、サクラガミ、子蜘蛛A、子蜘蛛B
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全員がプロット6、光速域に集中する。この超高速起動のリスクを負わないのは、愛鶴の魔法と、そして【奥義】。
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《概念と化したチョップ》 クリティカルヒット/くらまし/射程低下
指定特技 :骨法術
効果・演出:概念と化したチョップ。
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「お前には、これを外す必要があるようだな。」
そういいながら、蛍は包帯を解く。その裏にはビッシリと戒めの言葉が書かれており、その封印の強さを物語る。そしてその封印の下からは、煌々と輝く腕のようなものが現れる。これが概念と化した腕。概念と化した腕だ。
「死ねぇ!」(死なない)
蛍は無造作にその腕を振り上げ、サクラガミへと振り下ろす。
「貴様のような小僧が、骨法を、極めておるだと……!?」
「うちのじーさんは森部のじーさんだからな……。」
なんかすごい人らしい。続いて愛鶴がサクラガミに接近戦攻撃をしかける。
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2D6>=5 (判定:拷問術)--- 接近戦攻撃
(2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > ファンブル
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「……やっぱり攻撃は苦手です。」
二人と同時に動くサクラガミは、蛍に毒の牙を振るう。
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2D6>=5 (判定:毒術)--- 毒手
(2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > ファンブル
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「やーいやーい」
「やーいやーい」
残った二匹の小蜘蛛は、愛鶴に【糸砦】で攻撃する。同プロットへの糸砦は命中判定が自動成功し、対する愛鶴の回避判定には、サクラガミの持つ【雪虫】により-1の修正がかかる。嫌らしい連携だ。
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2D6>=7 (判定:拷問術)--- 回避
(2D6>=7) > 12[6,6] > 12 > スペシャル(生命点1点か変調1つ回復)
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「ファッ!?」
「なんて完璧な藍原愛鶴なのでしょう。」(ふんす)
「よくやったぞー。」(なでなで)
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2D6-1>=7 (判定:拷問術) --- 回避
(2D6-1>=7) > 2[1,1]-1 > 1 > ファンブル
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「ファッ!?……ぜ、絶対防御!」
慌てて奥義を宣言する愛鶴。
「ちょっと頭撫でられすぎて油断して蕩けてしまいました。」
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2D6+2>=8 (判定:毒術) --- 奥義破り
(2D6+2>=8) > 2[1,1]+2 > 4 > ファンブル
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「ファッ!?」
慌てたサクラガミは神通丸を使うものの、二度目の奥義破りにもファンブル。
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2D6+2>=8 (判定:毒術)--- 奥義破り
(2D6+2>=8) > 6[3,3]+2 > 8 > ファンブル
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2ラウンドを終えて、蛍と愛鶴はともに無傷となった。
Round 3
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PC1 森部蛍 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪砲術≫≪歩法≫≪骨法術≫≪用兵術≫≪異形化≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪異形化≫【赤腕】≪骨法術≫【影法師】≪歩法≫【狭霧】【頑健】
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PC2 藍原愛鶴 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪針術≫≪拷問術≫≪生存術≫≪調査術≫≪見敵術≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪拷問術≫【禍供犠】≪可変≫【かばう】【真蛇】【頑健】
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NPC サクラガミ □□□□□□■■■■
特技:≪身体操術≫≪毒術≫≪傀儡の術≫≪結界術≫≪憑依術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪傀儡の術≫【毒手】≪毒術≫【猟犬】【百眼】【鬼影】【雪虫】
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配下 子蜘蛛(×2) □□/□□
特技:≪縄術≫≪鳥獣術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪鳥獣術≫【糸砦】≪縄術≫
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3ラウンド目も蛍が影法師に成功し、2ラウンド目と全く同じ展開となる。
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2D6>=5 (判定:歩法)--- 影法師
(2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
《プロット結果》
【6】藍原愛鶴、森部蛍、サクラガミ、子蜘蛛A、子蜘蛛B
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プロット6という高速機動に加え、サクラガミの持つ【鬼影】【雪虫】の効果で、命中判定には-3の修正がかかる。しかし、恐れる蛍ではない。
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2D6>=5 (判定:骨法術)--- 赤腕
(2D6>=5) > 10[5,5] > 10 > 成功
2D6-1>=9 (判定:身体操術)--- 回避
(2D6-1>=9) > 2[1,1]-1 > 1 > ファンブル
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「やーいやーい」
「やーいやーい!」
蛍の拳が炎をまとい、サクラガミの身体にも火の手が上がる。そこに愛鶴が追撃を加えようとするが、これは失敗。
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2D6>=7 (判定:拷問術) --- 接近戦攻撃
(2D6>=7) > 5[2,3] > 5 > 失敗
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「まだ頭なでられたのが響いていると藍原愛鶴は推察します。」
「そんなになのか。」
交差するようにサクラガミの毒牙が愛鶴の身を襲う。
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2D6>=5 (判定:毒術)
(2D6>=5) > 8[4,4] > 8 > 成功
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愛鶴はあえて回避せず、【禍供犠】でダメージをサクラガミに返す。先に修得した【夜雀】により判定が自動成功となる、これが愛鶴お得意の魔法である。とはいえ、この術は毒の影響を返すことはできない。
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1d6 --- マヒ
(1D6) > 3
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毒により生存術がマヒ。特技が使えなくなった。さらに、【禍供犠】が切れたところを狙って、子蜘蛛が愛鶴を集中して狙う。
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2D6-1>=7 (判定:拷問術) --- 回避
(2D6-1>=7) > 10[4,6]-1 > 9 > 成功
2D6-1>=7 (判定:拷問術) --- 回避
(2D6-1>=7) > 6[3,3]-1 > 5 > 失敗
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一方の攻撃が当たるものの、愛鶴は奥義の使用を宣言。三度異世界の自分を連れ出す。
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2D6+2>=8 (判定:毒術)
(2D6+2>=8) > 4[1,3]+2 > 6 > 失敗
2D6>=9 (判定:鳥獣術)
(2D6>=9) > 4[2,2] > 4 > 失敗
2D6>=9 (判定:鳥獣術)
(2D6>=9) > 4[1,3] > 4 > 失敗
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サクラガミと子蜘蛛は、全員奥義破りに失敗した。
「藍原愛鶴の防御力の硬さを思い知ったようですね。」
Round 4
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PC1 森部蛍 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪砲術≫≪歩法≫≪骨法術≫≪用兵術≫≪異形化≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪異形化≫【赤腕】≪骨法術≫【影法師】≪歩法≫【狭霧】【頑健】
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PC2 藍原愛鶴 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪針術≫≪拷問術≫≪生存術≫≪調査術≫≪見敵術≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪拷問術≫【禍供犠】≪可変≫【かばう】【真蛇】【頑健】
変調:マヒ
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NPC サクラガミ □□□□■■■■■■
特技:≪身体操術≫≪毒術≫≪傀儡の術≫≪結界術≫≪憑依術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪傀儡の術≫【毒手】≪毒術≫【猟犬】【百眼】【鬼影】【雪虫】
変調:火達磨
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配下 子蜘蛛(×2) □□/□□
特技:≪縄術≫≪鳥獣術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪鳥獣術≫【糸砦】≪縄術≫
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4ラウンド目、展開が少し変わる。
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2D6>=5 (判定:歩法)--- 影法師
(2D6>=5) > 6[2,4] > 6 > 成功
《プロット結果》
【5】藍原愛鶴 【3】森部蛍、サクラガミ、子蜘蛛A、子蜘蛛B
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愛鶴は攻撃が届かないのでパス。蛍が再び【赤腕】を振るう。
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2D6>=5 (判定:骨法術)--- 赤腕
(2D6>=5) > 6[3,3] > 6 > 失敗
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【鬼影】と【雪虫】に阻まれて【赤腕】は当たらず、子蜘蛛が【糸砦】で蛍を攻撃する。
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2D6>=7 (判定:歩法)--- 回避
(2D6>=7) > 9[4,5] > 9 > 成功
2D6>=7 (判定:歩法)--- 回避
(2D6>=7) > 11[5,6] > 11 > 成功
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「今、何かしたかね?」
軽々と回避する蛍に苛ついたように、サクラガミは【猟犬】を使ってプロット5に移動し、愛鶴に【毒手】を放つ。
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2D6>=5 (判定:毒術) --- 毒手
(2D6>=5) > 5[2,3] > 5 > ファンブル
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しかしこれが裏目に出て、火達磨によるダメージを受ける結果となった。
Round 5
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PC1 森部蛍 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪砲術≫≪歩法≫≪骨法術≫≪用兵術≫≪異形化≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪異形化≫【赤腕】≪骨法術≫【影法師】≪歩法≫【狭霧】【頑健】
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PC2 藍原愛鶴 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○ 頑健○○
特技:≪針術≫≪拷問術≫≪生存術≫≪調査術≫≪見敵術≫≪呪術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪拷問術≫【禍供犠】≪可変≫【かばう】【真蛇】【頑健】
変調:マヒ
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NPC サクラガミ □□□■■■■■■■
特技:≪身体操術≫≪毒術≫≪傀儡の術≫≪結界術≫≪憑依術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪傀儡の術≫【毒手】≪毒術≫【猟犬】【百眼】【鬼影】【雪虫】
変調:火達磨
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配下 子蜘蛛(×2) □□/□□
特技:≪縄術≫≪鳥獣術≫
忍法:【接近戦攻撃】≪鳥獣術≫【糸砦】≪縄術≫
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5ラウンド目、蛍はあえて影法師を使わない選択をする。
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《プロット結果》
【6】サクラガミ 【5】子蜘蛛A 【4】藍原愛鶴、森部蛍 【3】子蜘蛛B
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蛍の選択は正解だった。愛鶴とテンポを合わせることができれば、サクラガミは、向こうから間合いに入ってくるのだ。
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2D6>=5 (判定:毒術)
(2D6>=5) > 4[1,3] > 4 > ファンブル
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そして愛鶴に対して放った毒手が痛恨のファンブル。火達磨によるダメージを受けた上逆凪に捕まり、このラウンド、サクラガミは回避行動が取れなくなった。
「GM、秘密公開にてお願いします。」
先に動いたのは愛鶴だった。接近戦攻撃の命中判定に回想シーンを使用し、+3の修正をつける。
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【PC2の秘密】あなたは、PC1が好きだ。この秘密が公開された時、PC1に対して「愛情」の【感情】を獲得する。ゲーム終了時に、PC1と互いに「愛情」の【感情】を結んでいたら、あなたは功績点を2点追加で獲得する。
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「そうなのです。何を隠そうこの藍原愛鶴、森部蛍のことを大変好いているのです。大好きなので卒業したらまず結婚して2年以内に育児休暇を頂きたいと思います。あと、この世界の藍原愛鶴だけでなく、全世界線の藍原愛鶴が森部蛍のことを好いているので。色々と頑張って下さい。はぁと。」
折角の愛の告白だが、もうちょっと表情変えろ。
「あ、あー、いや、お前さ。それ真顔で言ってて恥ずかしくなんない?」
「よく見て下さい。口の端っこがほんの少し持ち上がっているじゃないですか。後頬もほんの少し赤くなっているようにみえるはずです。つまり、恥ずかしがっているということです。」
どう見ても真顔。
「そうかー、わかってやれなくてごめんな。」(ぽんぽん)
「…………。」
愛鶴は表情を全く変えずに、そっぽを向いた。
「とりあえずサクラガミを倒しましょう。」
「ああ、そうだな。」
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2D6>=5 (判定:拷問術) --- 接近戦攻撃
(2D6>=5) > 5[1,4] > 5 > 成功
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愛鶴の思いを込めた一撃。避けられないサクラガミだが、奥義でこれに対抗する。
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《九十九絡み(つくもがらみ)》判定妨害/揺らめき/生命消費
指定特技 :結界術
効果・演出:無数の糸で体を縛り、相手の動きを妨害する奥義。
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周囲に張り巡らされた蜘蛛の糸が、愛鶴の身体を締め上げる。
「んっ…」(真顔)
生命力1点を消費するので受けるダメージとしては変わらないものの、判定をファンブルにしつつ接近戦ダメージを1点与える。
愛鶴は【禍供犠】【夜雀】を使い、このダメージを跳ね返すが、サクラガミの現在の生命力は1。感情修正の乗った攻撃以外、全てのダメージを無効化する。
「さあ森部蛍、やっちゃって下さい。もう感情を取ったので次修正入れますよ。入れまくってやりますよ。」
愛鶴の思いに答えるように、蛍の【赤腕】が唸る。回想シーン。
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【PC1の秘密】あなたは、PC2が好きだ。この秘密が公開された時、PC2に対して「愛情」の【感情】を獲得する。ゲーム終了時に、PC2と互いに「愛情」の【感情】を結んでいたら、あなたは功績点を2点追加で獲得する。
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「!!!!!!」
愛鶴に動揺が走った、のだろう。表情は変わらないが。
「68号、まじですか。まじなんですか。ちょっとカンペ見せてください。………。」
思考停止したかのように押し黙る愛鶴。
「愛鶴。さっきは茶化して誤魔化したけどさ。」
「え、あ、は、はい。」
「お前のことが好きなんだ。」
「結婚とか育児休暇とかなんとかは……まぁ、うん。大学卒業してからな?」
「………仕方ないです。この藍原愛鶴、惚れた相手を待つくらいの度量は有ります。なので、待っていてあげましょう。森部蛍。好きです。だから、コイツに勝って来て下さい。」
「ありがとな。愛してる。」
ぽんぽんと全世界線の愛鶴を撫でて、蛍は逆凪に嵌ったサクラガミに向き直る。
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2D6>=5 (判定:骨法術) --- 赤腕
(2D6>=5) > 8[2,6] > 8 > 成功
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炎をまとった最後の一撃は、的確にサクラガミの急所を捉え、サクラガミは断末魔の叫びを上げて、その場に崩れ落ちた。パチパチと音を立てて燃えるサクラガミの死骸。そして二人の上に、妖気を失って散っていく、大量の桜の花びらが降り注ぐ。
「終わった、な。」
「はい。おわりましたね。」
「……桜、綺麗になったな。」
そう言いながら蛍は、割り箸に「門下生のお墓」と書いて桜の根元に刺す。金魚か。
「桜は散り際が良いです。綺麗に憑物も落ちたようですし、万々歳ではないでしょうか。」
「そうだな。あー、疲れた……とりあえず、弁当でも食うか?」
「そうしましょう。」
桜散る丘に座り、重箱を開ける二人。
「これ美味いなー、愛鶴はいいお嫁さんになるな。」
「いいお嫁さんになりますよ。」(ふんすふんす)
月の夜、その桜の下で愛を誓った二人は幸せになるのだと、今もその町には、語り継がれている。
「サクラガミ」リプレイ 終 |
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