TRPG
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「心に刃、腹には獣」リプレイ 第1サイクル
このリプレイは、壁と4人のプレイヤー達が、シノビガミで遊んだ記録をもとに書かれています。
第一サイクルの一、飛鳥・雨中に飛ぶ
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そこには対忍者用の結界が張られていたが、それを潜りぬけるくらいのことは、飛鳥にとっては造作もなかった。
……これだけではないはずだ。そう考えた飛鳥は、“それ”が来るのを待った。 |
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GM:特に冒頭マスターシーンなどはないので、やりたい人からシーンを作ってもらいます。誰からいきます?
飛鳥:ではやりましょうかね。
GM:では飛鳥さんのシーン。
飛鳥:ドラマシーンで。
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シーン表(9) → 強い雨が降り出す。人々は、軒を求めて、大慌てて駆けだしていく。
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GM:雨のシーン!
フォックス:ざーざー。
飛鳥:雨かー、では外は大雨な千鶴の家の中。
千里:もう入られてるー!?
真:もう入り込んでるw
フォックス:拙者たちの警戒は完璧のはずダヨ!?
飛鳥:五百噛を封じた扉の前。部屋は薄暗く、千鶴はそこにいません。登場依頼は千里さんで。
千里:了解!
飛鳥:「五百噛、随分警備がザルなもんだ。」
千里:じゃあ、飛鳥さんの後ろにすっと立つ。「母に御用ですか?」
飛鳥:「おやおや、ガードマンのお出ましか。」
千里:「ザルだなんて。わざと空けておいたセキュリティホールに入っただけでしょうに。あなた方のような侵入者は、ここからどこにも行くことなく、死ぬんです。」
飛鳥:「ハハッ、これは一本取られたね。それで、アンタがアタシの相手をしてくれるってわけか。」
千里:「ずいぶん余裕ですね……。これを見ても、そう言えますか?」
飛鳥:「あぁ?」
千里:飛鳥がふと見上げると、天井にムカデやらクモやら毒虫がびっしり。足元にもうぞうぞ。
飛鳥:「なるほどね、噂通り随分気味が悪い術を使うもんだ。」
千里:そんな噂あったんか!w
飛鳥:「筧千里、巫女『千鶴』の娘で、御斎学園のエリートの一人……。」
千里:「気味が悪いだなんて……。この子たちに比べれば、人間のほうがよっぽど醜くて、おぞましい生き物よ。」
フォックス:千里!?w
真:千里もちょっとずれてるカモ〜w
千里:おかしいwwwこんなつもりじゃwwww《鳥獣術》でなんか呼ぼうとしたらこうなってしもたwwwww
飛鳥:「へっ、テメェにとってはそうだろうね。」
千里:「おしゃべりはこのくらいにしましょうか。骨まで残さず蟲に食われて死になさい。」
飛鳥:ではその虫達に飛鳥は貪られつくして、見るも無残な死体になります。
千里:千里はそれを見下ろしていたと思うと、ふと何もない方角を向く。「これで終わり、なんて言わないわよね?」
飛鳥:ふふふ、ではこの辺りで突然判定をしよう。
千里:こいやーカマーン。
飛鳥:千里の【秘密】を対象とした情報判定。《分身の術》で判定です
飛鳥:2D6>=5 (判定:分身の術)(2D6>=5) → 10[4,6] → 10 → 成功
千里:あっちゃー。
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【PC1の秘密】あなたはPC1ではない。PC1は5年前、山鰐との戦いに敗れて死んだ。私立御斎学園の密偵としてPC1に貼りついていたあなたは、その機にPC1とすり変わったのだ。あなたの本当の【使命】は、「PC2を倒す」である。
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飛鳥:(部屋の周囲から反響するように声が聞こえる)
千里:「!」
飛鳥:「今回は挨拶代わりだ、大人しく退散してやるよ。精々テメェも化けの皮が剥がれないように気をつけな。」
千里:「……何を。」
飛鳥:そんな感じで響いていた声は消える。先程まであった飛鳥の死体は、霧状になって散っていく。
千里:「……逃がしてしまいましたか。仕方ありませんね。あれを知られたからには……。」うつむいて何かを決意する千里。その表情は見えず。
飛鳥:さて少々場面を変えて、どこか闇の中。飛鳥は鷺と相対しています。ということで鷺さん出ていただける?
鷺:あいよ。
飛鳥:「アンタ好みの情報が手に入った。情報と見返りに此奴の居場所を教えてくれるかい?」
鷺:「お安い御用だ。持っていきな。」
飛鳥:「交渉成立だな。」
GM:飛鳥は千里の秘密と引き換えに、千里の居所を手に入れました。
飛鳥:では居所を得てシーンは終わりです。
第一サイクルのニ、千里・蜘蛛の糸をたどるように
GM:はい、では次のシーン行きましょう。シーンプレイヤーはどなた?
千里:誰もいないなら私が。
GM:では千里のシーン。
千里:ドラマシーンで。
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シーン表(5) → 世界の終わりのような暗黒。暗闇の中、お前達は密やかに囁く。
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千里:では、さっきのシーンの続きで。
GM:はい、五百噛を封印している扉の前ですかね。
千里:じっと目をつぶり、耳を澄ます。完全な暗黒。ここでカメラは切り替わり、筧邸を立ち去った飛鳥の服の襟にちっこいクモがくっついています。
飛鳥:ばっちい!w
千里:ばっちいいうなーwそして飛鳥の一挙一動を観測して秘密を探るのじゃ! ということで《鳥獣術》で飛鳥の【秘密】を抜きます!
GM:はい、判定をどうぞ
千里:2D6>=5 (判定:鳥獣術)(2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功
千里:やりぃ!
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【飛鳥の秘密】あなたはかつて、PC1だった。5年前の戦いの時、山鰐に破れ、長い間生死の境をさまよっていたあなたは、目覚めた時、自分にすり替わっているPC1の存在を知った。それ以来、PC1を倒し、元の場所に帰るために忍法を磨いてきた。
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千里:「……なるほど、そういうこと。あの女……。」
飛鳥:ククク。
千里:「……やはり彼女には、死んでもらわなくては」暗い目をして、鷺に連絡を取ります。飛鳥の【秘密】をあげるから、飛鳥の【居所】をおーくれー。
GM:はい、では千里は飛鳥の【居所】をゲット。
飛鳥:これって、千鶴にも情報共有で飛鳥の【秘密】も【居所】も渡っちゃうのか。
千里:……あーーーーーーーーーーーーーーーーー。
GM:はい、千鶴にも渡りますよ。
千里:しまっつ!
飛鳥:なるほど、面白い。
千里:仕方ない、この路線でやり通すしか!【電撃作戦】使います。
フォックス:!?
千里:いや、だって侵入者だしー。このままにしとくと危ないですよ?……あ、でも居所も交換してないんだっけ!
真:そうか。姉妹はまだ感情結んでないので純粋に1vs1か。
フォックス:特殊な戦闘乱入もできねー。w
千里:うわーちょっと逸ったかもwwwまあいいや、とりあえず殴りに行く。ごめんよ姉さん。
千里:2D6>=5 (判定:伝達術)(2D6>=5) → 6[3,3] → 6 → 成功
GM:ではここで場面は戦闘シーンに変わります!
第一サイクルの三、千里・雷鳴の中
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筧 千里 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○
特技:《火術》、《骨法術》、《遁走術》、《伝達術》、《鳥獣術》、《意気》
忍法:【接近戦攻撃】《骨法術》、【使役術】《鳥獣術》、【御斎魂】《意気》、【電撃作戦】《伝達術》、【早乙女】
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飛鳥 器術○ 体術○ 忍術○ 謀術○ 戦術○ 妖術○
特技:《拷問術》、《隠形術》、《分身の術》、《潜伏術》、《異形化》、《憑依術》
忍法:【接近戦攻撃】《憑依術》、【覚悟】《異形化》、【影分身】《分身の術》、【環獄】、【博識】
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千里:では、外を歩いている飛鳥の目の前にざざっと黒い影が。
飛鳥:「そっちからわざわざ来てくれるなんてね、ご苦労なこった。」
千里:「逃がさない、って言ったでしょう?あなたには死んでもらわないと、困る。」
飛鳥:「へっ。いきがるなよ、『偽物』。」刀を抜いて臨戦態勢。
千里:「……っ!!」周囲が殺気で満ちる。
真:なんか重要そうなことをサラッと言ったぞオイ。
千里:「なぜ、今更戻ってきたの……あなたさえ……いなければ!!」差し出した腕に、黒いカラスが降り立つ。
GM:はい、戦場は平地でよろしいですか?
千里:どうしよう、振ろうかな。……じゃあ、戦場表振ります。
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戦場表(4) → 悪天候:嵐や吹雪、ミサイルの雨など。この戦場では、すべての攻撃忍法の間合が1上昇する。
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GM:うひょひょひょ
飛鳥:面倒なの出たなあ。
千里:雨が降り続いている。より激しさを増して……。
GM:では先程から降り続く豪雨の中での戦闘ですね
千里:あ、カラス……まあいいやw忍カラスは防水仕様なのです!
GM:では、プロットをどうぞ。
飛鳥:忍法【影分身】を使用しますよ
飛鳥:2D6>=5 (判定:分身の術)(2D6>=5) → 6[2,4] → 6 → 成功
飛鳥:成功、セット完了。
千里【5】、飛鳥【5・6】
飛鳥:6で。
千里:くっ。
GM:では一呼吸速く飛鳥の行動から!
飛鳥:【環獄】を使用します。対象は千里。
GM:特技決めますね―。 (2D6) → 7[2,5] → 7
GM:7なので隠形術で判定。失敗すると接近戦ダメージ1点を受けます。
千里:うわー……振ります
千里:2D6>=8 (判定:遁走術)(2D6>=8) → 6[3,3] → 6 → 失敗
飛鳥:飛鳥の分身が円状に千里の周りを囲って攻撃します。「かかったな、コイツからは逃れられないんだよ。」
千里:そこで【御斎魂】を使う。これで成功したら、脱落はしないの?
GM:はい、ダメージが無効になるので脱落はしません。
千里:では傷を受けますが、そこでこらえようとします …
千里:2D6-1>=5 (判定:意気)(2D6-1>=5) → 3[1,2]-1 → 2 → 失敗
千里:うがーーー。
GM:あちゃー
飛鳥:おお、これはラッキー。
千里:仕方ない、くらって落ちるか。
GM:では、接近戦ダメージ1点を受けて千里は脱落ですね。
千里:ぴきーーーーー。
GM:飛鳥さんは1d6でダメージの場所を決めてください。
飛鳥:あいあい。(1D6) → 6
千里:「ぐっ…まさかこんな…嘘…」がくりと崩れ落ちる。妖術つぶれましたー。
GM:ではこの戦闘の勝者は飛鳥。
千里:うぐーうぐー。
飛鳥:「あっけねぇ……。これで終わりじゃあ……ねえよな。」
GM:秘密も居所も持ってるんで、感情を取るくらいですかね。
飛鳥:では千里に、飛鳥に対する「怒り」の感情を生やします。
千里:うちから、でいいの?逆もできたと思うけど。
飛鳥:はい。あ、いやまって。「劣等感」にしておこう。(笑)
千里:そっちのほうが確かに。w
GM:OK、劣等感でw
第一サイクルの四、山鰐・胎動
GM:では次のシーンで、マスターシーンを挟みます。
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シーン表(6) → 優しい時間が過ぎていく。影の世界のことを忘れてしまいそうだ。
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GM:ここは光届かぬ地中の奥底。地獄門から出て、地の底で体力を回復していた山鰐は、ゆったりとその巨体を波打たせて動き始めます。
千里:あ。そういえば山鰐……
飛鳥:山鰐いたなあ……
真:おいおいwでも確かに、なんか千里vs飛鳥の物語の様相を呈してきた。
GM:《潜伏術》で千鶴の【居所】を調べるよ。
GM:2d6>=5(2D6>=5) → 9[4,5] → 9 → 成功
GM:方向を定めた山鰐は、音もなく地中を潜行していく……というところでシーン終了です。
第一サイクルの五、フォックス・姉妹の絆
フォックス:うーん、次は拙者が行こうかな。
真:お願いします。
GM:はい、ではフォックスのシーンにしましょうか。
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シーン表(9)強い雨が降り出す。人々は、軒を求めて、大慌てで駆けだしていく。
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千里:まだ雨か……。
フォックス:外は未だに大雨、そこに傷ついた千里が帰ってくる。千鶴もいてほしいかも。
千鶴:はいな。
フォックス:帰ってくる……よね?
千里:そりゃ戻ってきますお!「……ぐっ」がくり。
フォックス:「ちょ、どうしたノ、千里!?」
千里:「ごめんなさい、姉さん……侵入者を見つけて追いかけたのだけど、逃げられたわ。大丈夫、大した傷じゃ……」
フォックス:「そう……侵入者は何者だったノ?」具体的に言うと【秘密】ちょーだい♪
千里:……ごめん、あげられない。「いま、鷺さんに調べてもらっているの、わかったら教えるわ。」
飛鳥:やばいおもしろい。
GM:うん、すげえおもしろい。
千里:いろいろと や ば い(笑)
フォックス:「母上、千里が、千里が……」と少し錯乱気味。
千里:「私、大丈夫だから……本当に大丈夫、だから」でも、その顔はとてもつらそうに歪んでいる。傷の痛みではなくて。
千鶴:千里を抱きしめます。
千里:「かあさ……」うろたえる
千鶴:「ダメよ、一人で無理をしては。あなたにはフォックスも、私もついているのだから。」
千里:「……母さん。ごめん、なさい」ぽろぽろと涙を流し始める。
千里:「みんな、みんな優しいのに……こんなに、優しいのに……私は。」
フォックス:千鶴と拙者だけになった状態が欲しい。「今は、少し休んデ、ね?」
千里:「…ありがとう、姉さん。わかった。ちょっと部屋で休んでくる。」
フォックス:「うん、いってらっしゃい」と見送った後で、千鶴に向き直ります。
千里:ふらふらと去っていく。
フォックス:「母上、お聞きしたいことが存じます。敵のこと、何かご存知なのではないですか?」と真っすぐに見上げて、【秘密】ちょーだい♪
千里:ぎゃーーー!
フォックス:あ、あと一言、「拙者……いえ、私は、何があっても使命を全うするつもりです。」とだけ加えておきます。どうでしょうか?
千里:なんだろ、すごいおなか痛いけど面白いな対立型!
千鶴:「フォックス。」
フォックス:「はい。」
千鶴:「あなたに筧家の忍びとして、十分な覚悟があることは知っています。けれど私には、あなたに話すことは、まだできません。もう少し、時を待たなければ。」
フォックス:「そう……ですか」つまりサイクルが早すぎたかw
GM:ちょいとまだシナリオの方向が、かたまってないので!
フォックス:では、素直に千里に感情を取りに行きます。千里の部屋へ。
千里:ぉぅけぃ。
GM:あ、その前に。ちょうどいいのでちょっと継続しますね。
フォックス:へ?
千里:ふにゃ?
千鶴:「そのかわり、あなたにこれを渡しましょう」封印の扉を開き、五百噛をフォックスに渡します。
フォックス:はいーーー!?
千里:ちょーーーーー!?
フォックス:「母上、しかし、これはっ。」
千鶴:「あなたの覚悟を見込んでのことです。必ず守り通しなさい。いいですね?」
フォックス:では、預かります。「……わかり、ました。」(やっべ、拙者の攻撃、当たるかな……)
千鶴:「……千里と、力を合わせて……。」
フォックス:「……はい。」
真:そうきたか〜。
飛鳥:これは面倒な事になったなあ。
GM:では千里さんのところへどうぞ。
フォックス:それでは。「千里、いいかナ?」
千里:「……」返事がない。少しドアの隙間があいていて、布団もかぶらずに、ベッドにつっぷした千里が見えるよ
フォックス:では、スッと入って「千里も、バカだネ。」
千里:「ねえ、さん……」弱々しく顔を上げる。目は泣きはらしたように真っ赤です。
フォックス:そっと頭をなでる。「拙者は常に側にいるでゴザルよ?」
千里:ぽん、と温かな手が頭に置かれた瞬間、またはらはらと涙を流し始める。「ごめんなさい、ごめんなさい……。」
フォックス:「いいのダヨ。千里は千里だもノ。拙者が話をするのだヨ」と言って、飛鳥の【居所】をもらえませんか?
千里:無言で、携帯に何かを打ち込むと、鷺から来たメールが転送される。【居所】だけあげます。
GM:では、フォックスは飛鳥の【居所】を入手。
フォックス:「うん、ありがと」といいながら、フレーバー獣化します。……と、すいませんGM、プライズの【秘密】ください。
GM:おっとそうでした。
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【五百噛の秘密】五百噛を持っているキャラクターは、【魔人】の背景を持っていなくても妖魔化ができる。五百噛にはスロットが2つあり、自分の【生命力】スロットの代わりに「汚れ」を受けることができる(【生命力】の減少を受けることはできない)。この効果を使ったキャラクターは、制御判定の際、通常の修正に加えて、さらに-2の修正を受ける。
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フォックス:うん、了解です。「本当に、ありがとう。千里は私の家族だから……母上を頼むね。」
千里:「……姉さん。」
フォックス:「……ごめん、さよならダ」と茶化すようにいって、部屋を後にするよー。
千里:あ、じゃあ最後に一言だけ「姉さん……ありがとう。姉さんは私の、大切な……家族だよ。……何があっても」とつぶやくぜ。
フォックス:では、感情判定は《異形化》で行いたいと思います。出ていくときに獣化したのでー。
千里:にくきうー。
GM:肉球判定か……。OKです、判定どうぞw
フォックス:2D6>=5 (判定:異形化)(2D6>=5) → 6[1,5] → 6 → 成功
フォックス:あぶねーwでは、感情を振ります。
千里:よっし感情ダー
フォックス:ET 感情表(5) → 憧憬(プラス)/劣等感(マイナス)
千里:et 感情表(2) → 友情(プラス)/怒り(マイナス)
フォックス:憧憬で。
千里:友情……まあ友情で。
フォックス:そして、雨の中、鷺に会いに行く。「鷺といったよネ」
鷺:「どうした、険しい顔だな。……ま、それは俺の仕事じゃないか。情報かい?」
フォックス:GM、鷺に渡す【秘密】と【居所】ですが、別のPCでもいいのでしょうか?
GM:はい、別のPCの【居所】をもらうこともできますよ。
フォックス:「お前の求めているものを渡してやろう。だから、お前の【居所】を私に渡せ。」
千里:……え。
鷺:「へ、俺の【居所】ってかい。」
フォックス:「そうだ、情報屋ならその意味、わかるでしょ?」
鷺:「やれやれ困ったお嬢さんだ。わかった、俺の【居所】は渡すよ。【秘密】はいらない。」
フォックス:「そう、律義なのね。」
鷺:「商売ってのは信用が第一なのさ。」
フォックス:「もし、何か、私の“妹”に何かあったら、許さない。」【居所】をもらっておきます。
鷺:はいどうぞ。
フォックス:そして、拙者は雨の中にどろんするよー。
千里:あ、GMー。さっきの姉さんと母さんとのやり取りで、二人に【居所】渡しておきたいんですが。
GM:あ、OKです。
フォックス:では、こちらも渡しておいていいでしょうか?
千里:ありがとうございます。
フォックス:では、【居所】を交換してシーンを切りたいと思います。
GM:はい、ではシーン終了!
第一サイクルの六、真・鬼眼
GM:最後は真のシーンですね
真:はい。ドラマシーンを。
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シーン表(4)眼下に広がる街並みを眺める。ここからなら街を一望できるが……。
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真:襲撃に向かうかに思えた真だったが、実はまだ街に居た。鷺のもとを訪ねようと思うんですが……?
GM:了解です。
真:「……商売繁盛そうだな。」
鷺:「……あんたか。どうしたんだい、突然?」
真:「いや、何。商売道具ってのは、お前自身も含まれるのかと思ってな!」そう言うと、瞳の色が赤く濁り、鷺を見据えます。
鷺:「……ぐっ。」
真:《瞳術》で鷺の秘密を探る&あわよくばゲットした秘密をゲロさせようかなと。
GM:判定どうぞ!まあさすがに秘密ゲロはありませんが!
真:やっぱダメかー。
真:2D6>=5 (判定:瞳術)(2D6>=5) → 7[1,6] → 7 → 成功
真:「くくく……さあ話せっ」
GM:はい、成功ですね!
真:(秘密を見る)……なるほど。これは予想外……っ。
飛鳥:NPCの秘密は興味あるなあ。よく素っ頓狂なこと書いてあるし。
千里:気になるー。
フォックス:気になるなぁ。
鷺:「やれやれ、まずい物を見られたらしいな、兄さん?」
真:「まあ、そんなところだろうとは思ったよ。お前の扱う情報はいささか特殊すぎる。」
鷺:「もうしばらく、見逃しておいてくれると助かるんだがね。」
真:「安心しろ。互いの利益に不一致が見られぬ内は口外せぬし、干渉もせぬよ。」
鷺:フッ、と乾いた笑いをもらします。「話のわかる兄さんでよかったよ。」
真:こちらもニヤリと口の端を歪めると、「せいぜい、夜道には注意するんだな。誰に狙われているか分からんぞ。」と言葉を残していきます。
鷺:「……怖いねえ、忍びの世界ってのは。」
GM:シーン終了ですかね?
真:はい。
GM:ではこれにて1サイクル目は終了。
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